文化庁メディア芸術祭25周年企画展
基本計画及びプロジェクト・マネジメント
文化庁メディア芸術祭が開催されてから25年分の歩みを紹介する展覧会を天王洲アイルの寺田倉庫で開催しました。
弊社は文化庁メディア芸術祭の歴代受賞作品を一堂に展示する企画展の基本計画、プロジェクト・マネジメントを担当しました。
Photo by Shinsui Ohara
【Background】メディアアートの25年を、いかに再構成するか
1997年、インターネットが一般に普及し始めた時代に誕生した「文化庁メディア芸術祭」。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、最先端の表現を25年間にわたり顕彰し続けてきたこの芸術祭の節目に、天王洲アイル・寺田倉庫で記念企画展が計画されました。
本プロジェクトのミッションは、膨大かつ多様な歴代受賞作品を単に陳列するのではなく、テクノロジーと社会が互いに影響し合いながら歩んできた「25年間の対話の軌跡」を可視化すること。初期のデジタル表現から現代の社会実装技術まで、背景の異なる無数の作品群を一堂に会し、ひとつの地続きの体験として再構築するという、極めて高度な情報整理と空間設計が求められていました。
【Point 1】多様なプロフェッショナルを接続し、最適解を導く
santasは本展において、会場構成の基本構成支援およびプロジェクトマネジメント(PM)を担当しました。文化庁、運営事務局、アーティスト、そして空間デザイナーや施工エンジニア。立場の異なるステークホルダーがタイトなスケジュールの中でも密接に連携できるよう、santasがPMとして支援しました。
【Point 2】素材と空間のアイデンティティ
会場構成においては、空間デザイナーや職人と共創し、あえて建物の下地材(普段は隠される素材)を展示台に採用。倉庫という会場の特性と調和させました。天井から吊るされた「各年のニュースバナー」と、ジグザグに配置された展示台。鑑賞者は時代を縫うように歩き、社会情勢と作品が密接にリンクしていたことを身体的に学びます。この「体験のデザイン」は、メディア芸術の歴史を教育的かつエンターテインメントとして昇華させたとして、来場者から高い評価を得ました。
【Impact】世代と領域を越えた「共鳴」が、新たな創造の種を蒔く
内覧会には大臣や映画監督、歴代の受賞作家たちが集い、かつての熱狂とこれからのメディアアートの可能性を語り合う、温度感の高い場が創出されました。
私たちは単なる受託者ではなく、多様なプロフェッショナルと共創し、複雑な社会課題を「体験」へと変換するクリエイティブ&マネジメントの先駆者として、次なる未踏のプロジェクトへ挑戦し続けます。

